平山郁夫(1930~2009)ら有名画家の作品をもとに作られた偽の版画が大量に市場に流通していた問題で、警視庁は27日朝、大阪市北区で画廊を経営していた元画商の加藤雄三(53)と、奈良県大和郡山市で工房を営む版画作家の北畑雅史(67)の両容疑者を著作権法違反の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。
2人は遺族らに無断で贋作(がんさく)を制作・販売し、多額の利益を得ていた疑いがあるという。
版画は画家や遺族の了解の下、枚数を制限して制作・販売する。画家本人や依頼を受けた版画作家が石や銅などで原版を作り、刷った紙に真作の証しとして画家のサインや印を入れるのが一般的だ。1枚しかない絵画と違い、有名画家の真作を1枚十数万~150万円ほどで買えるため、一定のニーズがある。
刷った版画に偽サイン 展示即売場に出品か
捜査関係者によると、2人は…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル