年末年始、困窮時の相談先は…「女性ブース」「チャット」対応も

 自治体の窓口が閉まる年末年始。厳しい寒さのなかで住まいや仕事を失った人を支えるため、食料提供や生活・医療相談などの緊急支援が各地で実施される。女性や若者からのSOSが増えるなか、女性スタッフ限定の支援、チャット相談などの取り組みもある。

 東京都内では31日と来月1日の2日間、「年越し支援・コロナ被害相談村」が前年に続き新宿区立大久保公園で開催される。主催は労働組合や弁護士らでつくる実行委員会。女性スタッフが対応する「女性ブース」も設置する。前年の年末年始は3日間で340件を超す相談があり、2割近くが女性だったという。1月8日、9日には同じ大久保公園で、「女性による女性のための相談会」が実施される。

 29日~3日の期間は、NPO法人TENOHASIの炊き出し(豊島区の東池袋中央公園)、新型コロナ災害緊急アクションの「年越し大人食堂2022」(千代田区の聖イグナチオ教会)など、複数の支援団体が、都内各所で相談や食料提供を予定している。

 自立生活サポートセンター・もやいは、団体のホームページ(https://www.npomoyai.or.jp/)上のチャットで、緊急相談を受け付ける。緊急を要する相談で、都内か東京近郊であれば相談者がいる場所にスタッフがかけつけて対応する予定だ。チャット&かけつけ支援を実施するのは、30日と1月2日の午後3時から午後9時まで。

 そのほか各地で実施される民間団体による年末年始の支援情報は、厚生労働省のウェブサイト「年末年始の生活に関する支援活動のご案内」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_22854.html)に掲載されている。

 【年末年始の支援】

 〇TENOHASI炊き出し 29日、31日、1月2日。東池袋中央公園(豊島区)。各種相談(午後5時~午後6時半受け付け終了)、食料配布(午後6時~なくなり次第終了)。※29日のみ衣類提供(午後3時45分~)。TENOHASI主催。

 〇年越し支援・コロナ被害相談村 31日、1月1日。大久保公園(新宿区)。31日午前11時~午後5時、1日午前10時~午後4時。各種相談、食料提供。女性ブースあり。労働組合や弁護士らでつくる実行委員会が主催。

 〇年越し大人食堂2022 30日、1月3日の正午~午後5時半。聖イグナチオ教会(千代田区)。各種相談、食料、衣類提供。新型コロナ災害緊急アクションなどの共催。

 〇チャット相談・かけつけ支援 自立生活サポートセンター・もやい。30日、1月2日の午後3時~午後9時。ホームページ(https://www.npomoyai.or.jp/)のチャットで相談を受け、急を要する場合は相談者のいる場所にかけつける(かけつけ支援は都内・東京近郊限定)。1月1日午後2時~午後3時は、東京都庁前(新宿区)で各種相談、食料提供。

 〇女性による女性のための相談会  1月8日・9日、大久保公園(新宿区)。8日午前11時~午後4時半、9日午前10時~午後4時。スタッフはみな女性。食料、生理用品など提供。

 ○TOKYOチャレンジネット 一時宿泊場所(ビジネスホテル)を東京都が提供。東京都健康プラザハイジア3F(新宿区)。年末年始は29日、30日、1月2日(午前10時~午後5時)に開所。0120・874・225、0120・874・505(女性専用ダイヤル)

 〇ワンファミリー仙台(仙台市)緊急相談 29日~1月3日も、電話(022・398・9854)、ホームページ(https://www.onefamily-sendai.jp/)のフォームで緊急相談を受け付ける(午前9時~午後6時)。

 ○名古屋越冬活動 29日~1月3日、昼食(参加者と『協働炊事』)と夕食(炊き出し)の提供。各種相談、衣類提供も。名古屋市の大津橋小園。名古屋越冬実行委員会。

 〇新型コロナ・住まいとくらし緊急サポートプロジェクトOSAKA 30日~1月3日午前10時~午後3時。各種相談、食料提供、緊急宿泊支援。東田ろーじ(大阪市西成区)。ホームページ(https://peraichi.com/landing_pages/view/coronasoudan/)の相談フォームからも受け付ける。釜ケ崎支援機構が協力団体と実施。連絡先080・1400・5088。

 〇ホームレス支援・福岡おにぎりの会 30日、31日の午前10時~午後5時。美野島司牧センター(福岡市)内。電話相談(092・431・5785)、および来所による相談支援や食料支援。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment