新型コロナウイルスの感染が拡大する中で初めての年末年始を迎える。「オンライン飲み会」「ツイオフ」「自主的に検査を受けて帰省」……。悩みや疑問を募って取材する「#ニュース4U」には、様々な過ごし方が寄せられた。あなたはどんな予定ですか?
いつもの年末年始であれば地元で仲間と集まって、おいしいものを食べたり、たわいもない話題で盛り上がったり。「でも今年はコロナで帰省できないので、ツイッターでつながったママたちと『年越しツイオフ』をして過ごします」。関東に住む会社員の棚田瑞恵さん(39)から、こんな投稿が寄せられた。
「ツイオフ」とは、ツイッターでのオフ会のこと。通常のオフ会はネットで知り合った人たちが「オフライン」、つまり実際に会って会食などをすることを言う。近年は、気軽に外出できない人の間で「オンラインのオフ会」が広がっている。
参加方法は簡単だ。指定された日時に参加したいツイオフのハッシュタグ記号(#)をつけ、ツイッター上で自己紹介をしたり情報交換をしたりして交流する。アルコールを飲みながら楽しむ人も多い。棚田さんは「ツイオフなら家事や育児の合間でも参加しやすい。外出や帰省がしづらい今年にぴったりです」。
オンライン飲み会もコロナ禍のこの1年で定着した。東京都の会社員男性(34)は「今年は地元の同級生たちとオンライン忘年会を予定しています」との声を寄せた。年末はいつも兵庫県の実家に帰省し、同級生らと飲んでいたが、今年は誰も帰省しない。「することもないのでオンライン飲みを提案すると、子育て中の友だちも参加する。例年より参加者が多そう」
だが、オンライン飲みにも注意が必要だ。「夫のオンライン飲みに毎回ストレスを感じています」との投稿を寄せたのは、滋賀県に住む50代の主婦。子育て中だが、「飲み会中の夫の声もうるさいし、家にいても子どものことを頼めない」と不満を募らせる。
主婦の自分がオンライン飲みを楽しもうとすると、子どもの面倒を見ながら家族の夕食も用意しなければならない。一方の夫はこちらが家事育児に追われる中、別室で心ゆくまで飲んでいるように見え、不公平に思うという。「オンライン飲みをする人は、周囲への気遣いを忘れないでほしい」と言う。
帰省を決めた人たち、それぞれの事情
「年末年始は帰省しますが、親も高齢。万一のことがないよう民間のPCR検査を受けて陰性を確認してから帰省します」。東京都の会社員女性(39)からはこんな投稿が寄せられた。
政府は帰省を控えるよう呼びかけている。#ニュース4Uが11月22~24日、LINE公式アカウントに登録している「友だち」を対象に実施したアンケート(1080人が回答)では、約7割が今年は「帰省も旅行も予定していない」と回答した。
だが、家族にはそれぞれの事情がある。投稿を寄せた女性の母は12月、急病で入院した。家事がほとんどできない父(70)を長期間1人にするのは不安だ。せめて仕事が休みの時は一緒にいてあげたい。悩んだ末に自主的に検査を受けた上での帰省を決めたという。
無症状でも自己負担でPCR検査を受けられるとする民間施設が、年末年始を前に人気だ。自宅で唾液を採取し郵送してもらうなど、来院不要での自費PCR検査を受け付ける民間の医療機関「にしたんクリニック」(東京都)は、8月下旬のサービス開始以来、申込数は12月24日時点で25万件を超えたという。
11月以降は特に依頼が増え、前月の約2・4倍に。1日約1万件にのぼる日もあった。東京、首都圏近郊、大阪、名古屋、福岡、北海道と感染拡大地域からの申し込みが多いという。
広報担当者は「帰省前後は『感染していないことを確認したい』との需要が高まっている」。秋には都内の大学生が帰省前に検査を受け、陽性が発覚したケースが報告されているという。
また、地方は自費検査を受けら…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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