年末年始の住まいも案内 新宿で「年越し相談村」

 仕事や住まいを失った人たちからの相談を専門家が受ける「年越し支援・コロナ被害相談村」が、12月29日、30日と新年1月2日に東京都新宿区歌舞伎町2丁目の大久保公園で開かれる。新型コロナウイルスの感染拡大は、非正規雇用など不安定な立場で働く人に打撃を与えており、女性や外国人が相談しやすい態勢もつくるという。

 労働問題に詳しい弁護士や労働組合などでつくる実行委員会が28日、詳細を発表した。

 コロナ禍で解雇や雇い止めにあった人が、職場の寮や家賃を払えなくなった共同住宅などから追い出され、住まいも同時に失うケースが出ている。東京都は、住まいを失った人が年末年始を過ごせるようにビジネスホテル1千室を用意する予定で、相談会では、情報提供や申請の手助けなどもしたい考えだ。

 コロナ禍では、飲食や観光など、非正規の女性の働き手の割合が高い業界が打撃を受けている。相談会では、女性が相談しやすいよう、女性の相談員が対応する個室も用意してプライバシーに配慮する。技能実習生ら外国人労働者からの相談に対応するため、オンライン会議システムで通訳とも結ぶという。

 開催時間は、各日とも午前10時~午後5時。会場では弁当も配る予定。問い合わせは全国ユニオン(03・6273・0422)へ。(榊原謙、吉田貴司)

拡大する仕事を失った人や生活に困った人のための相談会について説明する実行委員会のメンバーら=2020年12月28日午後、東京・霞が関の厚生労働省


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment