浜風が運んでくる潮の香りと、しょうゆが焦げる香ばしい匂いに、食欲が刺激された。新潟県長岡市寺泊地区の「魚の市場通り」。日本海を望む通称「魚のアメ横」は、各店が軒先で売る「浜焼き」が名物だ。
国道沿いの200メートル足らずの間に、鮮魚店や土産物店など11店がひしめくように立つ。ホタテにエビ、丸ごと1匹串に刺した高級魚ノドグロやサバ……。
その中にあって1本500円前後のイカが、今も昔も変わらない不動の一番人気を誇る。
「5、6年くらい前から食べ歩きを目的に来てくれる若い人たちが増えた」。寺泊観光協会の山田栄三郎会長(78)は言う。真夏日となった7月下旬のこの日も、大勢の人が行き交っていた。
半世紀前、カニで起きた変化
年間40万人ほどの海水浴客…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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