川村さくら
9日の成人の日に先駆け、8日には群馬県内各地で記念行事が行われた。対象者が県内で最も少ない南牧村では「二十歳の集い」があり、幼なじみの男性4人の笑顔が絶えないあたたかな式となった。
成人年齢が18歳に引き下げられたことを受け、村では「成人式」から行事の名前を変えた。場所も村の施設から村内のカフェに変更。教室ほどの広さの空間に、小中学校で教えた教師5人や家族らも並んだ。同村の対象者は6人で、この日は20歳の石井一冴さん、小須田颯翔さん、松谷昇樹さんと奥平晃生さん(19)が出席した。
村長や教育長に続いて、4人が一人ずつあいさつ。松谷さんが「4人でアイドルデビューする」と夢を宣言すると、会場は笑いに包まれた。
式典は20分で終わり、その後は村が趣向を凝らしたプログラムを開催。村のケーブルテレビが撮りためていた4人の幼少期の動画を壁に投影すると、保育園のお遊戯会で踊ったり小学校のかけっこで転んだりする姿が映った。4人は手をたたき、目を見合わせて大笑いした。
県によると、同日は県内32市町村で行事があった。そのほか草津町は昨年8月、嬬恋村は9日、上野村は今年8月。対象者は全県で1万9620人で、市町村別だと多い順に高崎市3774人、前橋市3236人、太田市2430人、伊勢崎市2233人など。少ないのは南牧村に次いで神流町9人、上野村10人だった。(川村さくら)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル