幼稚園児の『正義の暴走』 実体験を描いた漫画に反響。作者「一方的に責めるのではなく…」(ハフポスト日本版)

幼稚園で起きた「正義の暴走」について描いた漫画が、Twitter上で話題になっている。 作者はエェコさん。 始まりは幼稚園からの電話。娘が友達とトラブルがあり、ぶたれてけがをしたという連絡がはいる。 “光の速さ”で幼稚園に向かうと、泣きながらほっぺを冷やす娘の姿があった。 顛末はこうだ。 友達とのちょっとした言い合いから、「ヒドいことを言われた」という言い分を信じた他の園児たちが娘を責めだした。 娘は怖くて何も言えなくなり、そのひとりが娘の頭を叩こうとして、手が滑ってほっぺたに当たってしまったのだという。 誰が悪いというわけではない。 エェコさんは、作中でこの時の心境を「多人数が主張していれば、それが『正しい』になる。正義の暴走だ」と回想している。 娘は次の日は幼稚園をお休みすると、「お友達と遊びたい」とその翌日は元気に登園した。謝りにきた園児たちと親に対して、娘もエェコさんも咎めることはしない。 心の傷は治るのが遅かったり、治らなかったりすることもあると触れた上で、「『みんな』が言ってるからって、それが正しいと思わないで、両方のお話もちゃんと聞いてあげて」とだけ伝えた。

普段から、育児や日常を漫画に描いているエェコさん。 この出来事を描こうと思ったきっかけについて、「私の体験談で同じように悩んでいる方のお役に立てれば…と思い描き始めました」とハフポスト日本版の取材に明かす。 今回の経験を通じて「どんな場合でも必ず双方から事情を聞くのは大切だ」と感じたという。 正義の暴走。大人社会やネット上などでも、自分の信じる正しさが、必要以上に相手を追い込むという事態を招くこともある。 私たちはどんなことに心がけたらいいのか、エェコさんはこう答える。 「大人社会でのこういった問題はさらに複雑だと思いますが『一方的に責める』のではなく、どうしたら平和的に解決できるか、第3者も含め、話し合うことが大切なのでは…と思っております」

濱田理央(Rio Hamada)

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

Japonologie:
Leave a Comment