広がるAO入試、高1から対策 塾で向き合う自分の未来

 AO(アドミッション・オフィス)入試の出願の夏がやってくる。学力が測れないとして減った時期もあったが、近年は、国が主体性・多様性・協働性も掲げ、大学入試改革が「人物重視」へかじを切る中で、国公私立を問わず拡大。4年制大学の入学者の約1割を占めるまでに広がった。2021年度入試からは「総合型選抜」に変わる。

 高3生の約8割がAO入試に挑戦する大手進学塾・早稲田塾(東京都豊島区)は、全生徒が徹底した自己分析から始める。

 名前の由来から幼児期、小学校低学年、高学年……とたどって「自分史」を書く。気づいたこと、やったことなど「自己発見」のシートも毎週1ページ。週1回30分は担任と一対一で、自分の歩みや実績を振り返る「ポートフォリオ面談」。入試が近づけば「志望動機」も、数人で読み合って質問をし合う。「志望校に合わせた受け答えでは通用しない。自分の軸、自分の価値に気づかせ、湧き出てくる本物の情熱を見つけないと合格には結びつかない」と責任者は言う。

 多くの生徒が高1から通い、様…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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