東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の高橋治之元理事(78)の会社が、大会スポンサーの紳士服大手「AOKIホールディングス」(横浜市)側から多額の資金提供を受けたとされる事件で、東京地検特捜部は29日、関係先として新たに広告大手「ADKホールディングス」(東京都港区)を家宅捜索した。
ADKは旧アサツーディ・ケイで、国内広告業界3位。特捜部は五輪事業をめぐる高橋元理事との関係性などを調べるとみられる。
特捜部はこの日、AOKIの専務執行役員の自宅も贈賄容疑で捜索した。関係者によると、専務は、青木拡憲(ひろのり)AOKI前会長(83)の指示で、五輪事業をめぐる元理事への依頼内容を検討したという。
前会長ら創業家の資産を管理するAOKIの関連会社は、2017年に高橋元理事のコンサルタント会社「コモンズ」と契約を結び、約4年間で少なくとも計4500万円を提供したという。
特捜部は、青木前会長は高橋元理事にスポンサー選定と公式ライセンス商品の承認をめぐる依頼をし、コンサル料名目で賄賂を提供したとみて調べている。
特捜部は26~28日、受託収賄容疑でコモンズを捜索したほか、高橋元理事の古巣の広告大手「電通」、AOKIの本社や前会長宅などにも捜索に入っていた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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