大野晴香 松田史朗 小沢邦男
広島市で5月19~21日に開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)。警備強化が図られる中、交通規制などにともない観光客の客足にも影響が出そうだ。新型コロナ禍をへて、客が戻りつつある観光・飲食業界は気をもんでいる。
「国をあげての行事なので協力しないといけないとは思うが、かき入れ時に営業できないのは痛手だ」
世界遺産・厳島神社を抱える宮島(広島県廿日市市)の土産物店「鳥居屋」の佐々木健一社長(45)は、そう嘆く。店は神社へと向かう表参道商店街にある。4月半ばの平日、外国人観光客らで商店街はごった返し、ひっきりなしに客が訪れていた。だが、店はサミットにあわせて3日間休業するのだという。
サミット期間中、宮島に要人が訪れる可能性がある。そのため、官民でつくる広島サミット県民会議が、5月18日正午~20日午後2時の間は、観光客らが島に入らないよう求めているからだ。
近くの「旅荘かわぐち」も、すでに入っていた海外客の宿泊予約をキャンセルした。同館を営む川口正能さん(70)は「本当に20日昼に規制が解除されるのだろうか」といい、20日の宿泊客を受け入れるかどうか迷っているという。
海鮮料理店「焼(やき)がき…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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