広島大で3回目職域接種始まる 国立大で最初、山梨大も同日に

 広島大東広島キャンパス(広島県東広島市)で21日午前、学生や教職員らを対象にした新型コロナウイルスワクチンの3回目の職域接種が始まった。当初は3月に始める予定だったが、国が接種間隔を縮める方針を示したため、前倒しした。広島大によると、全国の国立大で最も早い接種開始になるという。21日夕には山梨大も3回目職域接種を始める。

 広島大では昨年6~8月に1、2回目の職域接種を実施した。この日は2回目接種から6カ月以上経過した約400人が接種を受けた。ワクチンはモデルナ製を使用し、広島大の医師が問診し、看護師と歯科医師が接種を担う。東広島キャンパスと広島市南区の霞(かすみ)キャンパスで3月中旬までに約2万人の接種を見込む。すでに約1万2千人の予約が入っているという。

 岡本百合・保健管理センター長は「オミクロン株が猛威を振るっているので早めに接種を始めたいと思っていた。万全の体制で臨みたい」。接種を受けた大学院統合生命科学研究科1年の小池遼太さん(23)は「3回目も早く受けた方が周りも安心すると思った。いつも通っている場所で受けられるのは便利だ」と話した。

 近畿大(本部・大阪府東大阪市)は21日、3回目の職域接種のインターネット予約の受け付けを始めた。28日から、今春卒業予定の学生や退職予定の教職員への接種を始め、4月には一般学生らに対象を広げる。

 使用するワクチンはモデルナ製で、ピーク時には1日最大1200人に接種する予定という。近大の担当者は「実験やゼミなど対面式のほうが効果的な授業を安全に実施できるよう、接種を進めたい」と話す。(宮城奈々)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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