大久保貴裕
停滞する前線による大雨は14日も続いている。広島市では午後7時半ごろ、西区田方3丁目付近の住民から「土砂が家に流れ込んできた」と119番通報があった。市西消防署によると、付近の山で土砂崩れが起き、複数の住宅に流れ込んで被害が出た。県警によると、1軒は激しく損壊しているといい、現場の状況を確認している。
午後9時半ごろ、記者が現場周辺に到着すると、崩落現場につながる坂道の上の方から、茶色く濁った雨水や土砂とともに、流木や工事用のコーン、パイプなどがゆっくり流れてくるのが見えた。近くを流れる用水路は轟音(ごうおん)を響かせていた。
近くに住む50代の男性は知人から「山が崩れた」とLINEで知らされた。間もなく土砂の量は増え、泥の厚さは靴底1センチほどに達したという。近所で飲食店を経営する別の40代男性は「これまでも大雨はあったが、ここまで土砂が流れてきたことはない」と驚いていた。(大久保貴裕)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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