広島県は22日未明、尾道市の50代の会社員男性が新型コロナウイルスに感染したと明らかにした。県によると、20日に感染者として公表した尾道市の40代の会社員男性の同僚。県内の感染者は、広島市が7日に公表した安佐南区の男性を含めて計3人となった。
【図解】フィリピンから帰国し、新型コロナに感染した尾道の40代男性の移動経路
県の久保康行医療・がん対策部長たちが22日午前1時半から県庁で記者会見を開き、概要を報告した。今回、感染が判明した50代男性が、県内2例目となった40代男性からの二次感染かどうかは「慎重に調べている」と説明。今後、濃厚接触者の特定などを急ぐ。
県によると今回の50代男性は21日、37・2度の微熱とせきの症状があった。案内された専門外来で採取した検体をウイルス検査した結果、陽性反応が出た。県内の感染症指定医療機関への入院を調整している。症状は安定しており、重症化はしていない。
50代男性は16日、フィリピンから帰国した翌日に出勤してきた40代男性と、会社で1時間程度、会話をした。互いにマスクを着けた状態だったという。その後は21日まで勤務を続け、仕事の関係先と尾道市内のホームセンター、スーパーを訪問。いずれも常時、マスクをして行動していた。
県は当初、2例目の40代男性の接触者である職場の同僚を11人としていたが、その後に2人を追加した。フィリピン出張に同行した4人と、16日の立ち寄り先の2人を加えた計19人について、岡山県と連携してウイルス検査を実施。今回の50代男性以外の全員の陰性を確認した。
広島県によると、2例目の40代男性は県内の感染症指定医療機関に入院し、症状は落ち着いている。県内初の感染者となった安佐南区の30代の自営業男性は、ウイルス検査で陰性となり、11日に入院先の舟入市民病院(中区)を退院した。
中国新聞社
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