床抜けボロボロの正殿、戦前の首里城知る94歳への取材

 首里城(那覇市)の正殿を1921(大正10)年に撮影した写真が見つかったことをきっかけに、取材を続けていると、その少し後、90年ほど前の首里城を知る人と出会った。その頃の首里城はどんな様子だったのだろうか。

拡大する戦前の首里城の思い出を語る新元貞子さん=2020年2月19日午後2時34分、那覇市、伊東聖撮影

 首里城の古い写真は、朝日新聞大阪本社で見つかった。大正から昭和にかけての写真群だった。戦前の沖縄の写真は戦争で焼失したものが多いだけに、珍しさに引きつけられて当時の様子などを知る人を探す取材を続けていた。

拡大する2月1日に掲載された、1921(大正10)年撮影の首里城正殿

 そのうちの1枚は正殿が写り、当時は首里区立女子工芸学校の校舎として使われていて、2階には機織り機のようなものが見える。

 古い写真を報じた朝日新聞の紙…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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