店に「大量のナメクジ」SNSで虚偽投稿した罪、飲食店元従業員起訴

根津弥

 仙台市太白区の飲食店について虚偽の内容をSNSに投稿し、業務を妨害したとして、仙台地検は5日、住居不定の無職円谷晴臣容疑者(25)を偽計業務妨害の罪で起訴した。地検は認否を明らかにしていない。

 起訴状などによると、円谷容疑者は2022年7月24日、「大阪王将仙台中田店」(仙台市太白区、閉店)にナメクジが大量に発生したなどと、虚偽の内容をツイッター(現X)に投稿。店を一時休業に陥らせて、運営会社(若林区)の業務を妨害したとされる。

 円谷容疑者は店の元従業員で、「ナメクジ大量にいる」などと投稿していた。地検はナメクジが大量に発生したり、料理に混入したりした事実はなかったと認定。動機は店の待遇への不満で、休業による財産的損害が生じているなど悪質だと判断した。

 投稿は当時、ツイッター上で拡散し、市保健所が翌25日に立ち入り調査を実施した。郡和子市長は26日の定例会見で、「(SNSで)書き込みされていた状況は確認されなかった」と説明。「調理場の中の清掃が十分に行き届いていなかった箇所もあった」と述べ、指導したとしていた。

 大阪王将(大阪府枚方市)も調査を受けたことを公表。「今回の調査でナメクジ、昆虫などは見受けられなかった」としつつ、調査結果を公表し、翌8月に運営会社とのフランチャイズ契約を解除していた。

 運営会社顧問弁護士の藤川久昭氏(クラウンズ法律事務所)は「悪意があり被害は甚大深刻、徹底的に責任追及する」としている。(根津弥)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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