聞き手・藤田さつき
100年前の関東大震災の直後、社会のありようを変えようとする救援活動を繰り広げた女性たちがいた――。彼女たちの運動と、今そこから学ぶべき視点について、「減災と男女共同参画 研修推進センター」共同代表の浅野幸子さんに聞きました。
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関東大震災が起きた100年前は「ジェンダー」の概念などない時代です。しかしその中で、現在の災害対応にも欠けている重要な視点を持つ救援活動を、女性たちが繰り広げたことはあまり知られていません。
当時は大正デモクラシーのもと、平塚らいてうらによる女性の権利獲得のための運動が活発化していました。その素地もあったでしょう。震災発生の9月、「東京連合婦人会」が発足しました。キリスト教系団体や女学校、職業団体など立場の異なる女性たち130人以上が結集しました。
乳幼児の栄養支援活動を始めると、併せて衣服や布団などの不足や生活上の不便を個別に聞き取るようになりました。個々の被災者のニーズ把握は、現代の災害支援でも重要視されながら十分できていませんが、この時代にそれを実施したのは先駆的です。
注目すべきは、その後の展開…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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