「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズや「けいおん!」「聲の形」などで知られる京都アニメーションで起きた放火殺人事件で、京都府警が8月27日、死亡した35人のうち未公表だった25人の名前を実名で公表した。これで亡くなった全員の名前が明らかになった。京都府警によるこの対応を受け、同社の代理人を務める桶田大介弁護士が同日、「大変遺憾だ」とTwitterで見解を述べた。【BuzzFeed Japan / 瀬谷健介】
京都府警は8月2日、犠牲者35人のうち10人の身元を明らかにしていた。だが、25人の身元については、会社側から公表を控えるよう要望があったほか、遺族感情などに配慮して公表を見合わせていた。
NHKによれば、今回の公表にあたって京都府警の西山亮二捜査1課長は「社会的な関心が高く、事件の重大性や公益性などからも情報提供をすることがよいと判断した」など説明したという。
また、京都新聞によると、警察庁は「公表には遺族の了承が必要」と主張し、京都府警側に伝えていたという。
一方で、代理人である桶田弁護士は、会社側の意向を汲み取らずに公表したことについて「大変遺憾だ」とし、京都府警や報道各社に対し、改めて故人や遺族らのプライバシーと意向を尊重するようTwitterで求めた。
全文は以下の通り。
《弊社の度重なる要請及び一部ご遺族の意向に関わらず、本日被害者の実名が公表、一部報道されたことは大変遺憾です。弊社は、京都府警及び関連報道機関に対し、改めて故人及びご家族のプライバシーとご意向の尊重につき、お願い申し上げます。
2019年8月27日 京都アニメーション代理人弁護士 桶田大介》
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