茨城県龍ケ崎市は引退した消防車など9台をインターネット公売「Yahoo!官公庁オークション」を使い、計約330万円で売却した。予定価格(最低落札価格)の倍にあたる高値での落札だ。ただ、オークションは来年3月に終了するため、市は新たな財源確保の手段を模索している。
市はこれまで、使わなくなった消防車をスリランカやマレーシアなどの発展途上国に寄贈してきた。2019年度から財源確保の一助にできればと、オークションを活用。消防車3台と小型動力ポンプ2台を計約138万円で売却した。
今回は、今年3月まで市消防団本部や分団で使われていた消防指揮車(1996年式)をはじめ、消防車4台(97年と99年式)、ポンプ4台を出品した。8月のネット入札の結果、県外の企業8社と個人が落札。予定価格(計162万円)の2倍以上の計327万5780円で売却された。
拡大する予定価格の2倍近い約157万円で売却された消防指揮車(茨城県龍ケ崎市提供)
このうち、最も高値がついたのは消防指揮車で、予定価格(80万円)の倍近い約157万円で落札。消防車もすべて予定価格(15万円)の2倍以上で売れた。市は、売却金を今年度の一般会計に充てる。
市には現在37台の消防車があるが、毎年2、3台の更新を予定している。オークションの終了に伴い、市の担当者は「消防車の売却による今後の財源確保は難しいかも」と話している。(佐藤清孝)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル