神奈川県藤沢市の中学3年生、寺内瑞偉(すい)さん(15)には忘れられない「ひとこと」がある。
保育園の年長さんの頃だった。近くを歩いていた知らないおばあさんが突然、話しかけてきた。
「おなかにいるときに病気が分からなかったの。分かっていたら産まなくても良かったのにね。かわいそうに」
何を言われたのかわからなかったが、生まれたばかりの弟を抱いて、保育園にお迎えに来ていた母の有希子さん(40)に向けられているようだった。
「何がかわいそうなんだろう」。不思議に思う瑞偉さんをよそに、有希子さんはおばあさんに会釈だけし、瑞偉さんの手を引いて逃げるように家に帰った。
あの言葉の意味がわかったのは…
帰宅後、母がぎゅっと握って…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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