まだだれもいない国会の委員会室。8月25日午前9時半、参院厚生労働委員会に所属する天畠(てんばた)大輔(40)は介助者の斎藤直子(36)らに付き添われて、一番乗りした。
「昨晩はあまり眠れなかった」と7月に初当選したばかりの天畠。初めての質疑を控え、天畠も介助者もみな緊張気味だった。
厚労委員会は午前10時に開会、審議が始まった。天畠は一番最後の質問者で、与えられた時間は政府側の答弁も合わせて10分だ。内容は、秘書の黒田宗矢(しゅうや)(31)らと2週間かけて作った。
この夏に参院議員になった天畠大輔さんはすでに議員としての活動に邁進(まいしん)しています。「天畠大輔と介助者たち」の物語の最終回では、天畠さんを支える「チーム天畠」の中心的な存在の2人、斎藤直子さんと秘書の黒田宗矢さんが登場します。大学時代に天畠さんと出会い、彼らもまた紆余(うよ)曲折がありました。互いに弱さをさらけ出し、認め合える関係が天畠さんとチームの一番の強みです。
■初めての委員会質問 …
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル