杉浦奈実
熊本県立大津高校で男子サッカー部員が先輩部員に全裸で土下座させられ、写真を撮られるいじめを受けた問題で、同校は6日、会見を開き、サッカー部の活動を自粛すると発表した。期間は「当面の間」としている。
同校は6日夜に部の保護者会を開催し、活動自粛の方針を伝えた。その後の会見で、平岡和徳総監督は「(生徒の)サインに気づかず、寄り添ってあげられなかったこと、申し訳なく猛省している」と謝罪した。
自粛は、近く予定していた、高円宮杯U18サッカープレミアリーグの試合も含まれるという。同校は6日現在、同リーグ「WEST」の12チーム中3位。
自粛中に200人を超える部員への面談を山城朋大監督や部の顧問らが実施し、スマホを使って匿名で不安や悩みを書き込めるツールを導入するなどして、心のケアに努めるとしている。
同校は保護者会後に会見。いじめ問題が明らかになった直後は活動継続の判断をしていたが、「不確かな部分もあり、いったん立ち止まって精査する必要がある」と考えて方針を変更したとした。
第102回全国高校サッカー選手権の熊本県大会は現在開催されている。大津は準々決勝からのシードで初戦は10月29日に予定されている。活動再開の時期については、面談の結果などを踏まえて関係団体と協議しながら考えるとして明言を避けた。
同校は2022年1月の全国高校サッカー選手権大会で準優勝し、23年の大会でも4強入りした。(杉浦奈実)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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