「ヒゲの殿下」と親しまれた寛仁(ともひと)さまが逝去して6日で10年。長女彬子(あきこ)さまが朝日新聞の取材に応じ、寛仁さまから引き継いだ公務について「父と同じようにはできないので、私の目線で感じたことをお伝えし、ご理解いただけるように、との思いで務めている」と語った。1日には、寛仁さまの生前のコラムをまとめた本も出版された。
彬子さまは、逝去から現在までを「あっという間の10年」と振り返り、「長かったような、短かったような、無我夢中で進んでいるうちに過ぎてしまったという印象」と述べた。
寛仁さまは皇室の枠にとらわれず、型破りな存在として知られた。高校では応援団長、大学ではスキー部でキャプテンを務め、卒業後は英オックスフォード大学に留学。札幌冬季五輪の組織委員会事務局に勤める「サラリーマン生活」も経験した。ラジオの深夜放送に出演したり、皇籍離脱の意思表示をしたり。女系天皇容認論に異議を唱え、皇位の男系主義を崩すと「いつの日か、『天皇』はいらないという議論に迄(まで)発展する」と主張したこともあった。
また、障害者の社会参加を進…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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