30日夕、米軍のF16戦闘機が投棄した燃料タンクの一つが落下したのは青森県深浦町役場近くの国道で、付近には住宅が点在。国道に沿うようにJR五能線も走っている。直撃すれば大事故につながるおそれもあり、住民は怒りや不安を口にした。
役場の30代の女性職員は勤務中だった30日夕、「ドーン、ドーン」という音を聞いた。別の職員が状況を確認しに行ったが、すでに警察が規制をしていて近寄れない状態だったという。
役場近くのタクシー会社の男性運転手も音を聞いて現場へ向かい、路上に長さ約2メートルのタンクのような物が落ちているのを見た。現場を見た同社の女性従業員は「タンクが落ちていた所の前の道路が油まみれになっていた」と話した。
現場近くに住む70代の男性は午後7時ごろ、消防車が集まるのを自宅から見て外へ出た。道路脇に大きいもので1・5メートルほどの破片が散らばっているのが見えた。油が100メートルほど道路に流れ、消防隊員らが粉をまくなどしていたという。「道路のすぐ横には民家がある。本当に危ない」と興奮気味に語った。
職場も自宅も現場近くにある50代の女性は午後8時ごろ、帰宅途中に車で現場付近を通った。窓を閉めていたが「重油のような強いにおいがした」という。女性は「いつも通っている場所。いつ自分の上に落ちてくるか分からない。とても怖い」と話した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル