原田悠自
プロ野球の日本シリーズでオリックスを下し、20年ぶりの日本一に輝いたヤクルト。ファンたちは「待ちに待った」と喜びを爆発させた。
東京・JR新橋駅近くのスポーツバー「Good『A』」では、午後6時の試合開始前から観戦客が続々と訪れ、店内の約30席は満席に。天井近くに備え付けられたスクリーンでテレビ中継を見守った。
川崎市から駆けつけた会社員高橋航さん(28)は、元高校球児で、就職を機に山形から上京してファンになったといい、「低迷期も長く、この日を心待ちにしていた。言葉にならないくらいうれしい」と喜びをかみしめた。セ・パ両リーグで前年最下位だったチーム同士の対戦に「想像していなかった分、どの試合も面白かった」と振り返った。
ヤクルト、オリックス以外のユニホーム姿で観戦する客もいた。店員の西村夢羽(むう)さん(20)によると、日本シリーズが始まると、店内は予約で満席状態が続いた。シーソーゲームなどの熱戦が続き、「単純に日本シリーズ観戦を楽しみに来店するお客さんも多い」。
新型コロナの感染が拡大していた頃は1日の客が数人ということもあったという。西村さんは「『日本シリーズ特需』とも言えるほどの盛況ぶりで感謝している。両チームにお疲れ様と言いたい」と話した。(原田悠自)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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