2014年に死者58人、行方不明者5人を出した御嶽山(長野・岐阜県境、標高3067メートル)の噴火災害で、噴火以来続いていた頂上付近の登山道の立ち入り規制が7月末にも解除される見通しとなった。長野県王滝村で1日にあった開山式で、越原道広村長が29日の解除を目標とする方針を示した。一般登山が認められるのは9年ぶりとなる。
解除されるのは、御嶽山の王滝頂上から尾根筋の通称「八丁ダルミ」を通って最高地点の剣ケ峰に向かう登山道と、その途中から分岐して「二ノ池」方面に至る登山道。
噴火した火口の東側にある八丁ダルミ付近では、多くの登山者が犠牲となった。村は周辺に避難シェルター2基を設けるなど安全対策にめどが立ったと判断した。解除に向けて、登山者が登山道から出ないよう規制用ロープを張る作業を進めるという。
御嶽山の最高地点となる剣ケ峰から噴火した火口の北側を通る道など一部の登山道は規制が続くが、今回の解除で王滝頂上から剣ケ峰に至る登山道の通行が可能になる。また、王滝口からの登山道と、木曽町側にある黒沢口からの登山道が接続する。
村長「登山時はヘルメットを」
御嶽山のふもとにある「田の…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル