食欲の秋、スポーツの秋、秋は新陳代謝が高まることから最も痩せやすい季節だと言われています。東洋医学では健康であれば、基本的には太らずに、締まった体になる、と考えられているのです。
つまりダイエットには体のバランスを整えることが近道です。食べている量のわりに太ってしまう、という人は「気滞(きたい)」あるいは「脾気虚(ひききょ)」という状態になってしまっているかもしれません。
上半身太りは心のせい!?
「上半身のほうが膨らんでおり顔から太るタイプの人は、東洋医学では『気滞』と言い、ストレスなどによって気分が晴れず、代謝が下がった状態です」と源保堂鍼灸院の国際中医薬膳師、瀬戸佳子先生は語ります。
「身体的にはゴム風船のように身体がパンパンになり、皮膚が固くなる、胸がつかえる、首回りのきつい下着やブラジャーなど上半身を締め付けるものが苦しい、などの症状が出ます。
またイライラしやすい、憂鬱(ゆううつ)、頭が張るような頭痛、目の充血、肩こり、生理痛、便秘、高血圧などの症状が出ることもあります。
本来、食べ物は消化器官により消化され、体のエネルギーへと転換されます。しかし、東洋医学では『気』が滞(とどこお)ると、食物をエネルギーへと転換させる肝臓の働きが悪くなり、栄養にならずに余分なものとして体の中に溜まってしまうのです」(瀬戸先生)
太る原因がストレスなら、それを発散させることが大事になってきます。
「身体を動かしたり声を出したりして、怒りや不満などネガティブな感情をちゃんと放出するようにするといいでしょう。スポーツやカラオケ、お笑い番組、感動する映画を見て思いっきり笑ったり、泣いたり、感情を発散できるようなことをしてください。イライラしたときは、食に走るのではなく、外に出て軽く散歩するのがオススメです」(瀬戸先生)
下半身太りは胃腸のせい!?
下半身が太りしやすく、水太りしてプニョプニョしている、さらにむくみやすい人は胃腸が弱っている脾気虚(胃腸が弱い状態)になっていることが多いと瀬戸先生は言います。
「食べるとすぐお腹いっぱいになり、食欲不振になる、便の調子が安定しない、食後眠くなる、頭や身体が重だるい、冷えが気になるなどの特徴があります。痰湿(たんしつ)と呼ばれる過剰な水分や脂肪が身体に溜まっている状態です。
消化不良や、バランスを欠いた食事のせいで食べているのに本当に体に必要な栄養は不足しています。逆に不要なものは余っているので、それがむくみになり、やがて脂肪となるのです」(瀬戸先生)
どのようにすれば痩せられるのでしょうか。
「一般に炭水化物や、水分を摂り過ぎていることが多いので、タンパク質や野菜を摂ってバランスの良い食事を心がけてください。特に食事中に水分を摂り過ぎると消化不良を招くので気をつけてください。
胃は温めると働きが良くなるので、秋冬はお腹を温めるようにしましょう。特に朝食は温かいものを摂ることをオススメします。激しい運動よりも散歩など軽い運動にとどめ、足のツボを刺激し内臓機能を高めるのも効果的です」(瀬戸先生)
無理な食事制限や激しい運動は身体のバランスを崩し、むしろ痩せにくい状態を招きます。この季節、健康的に身体を整えていきましょう。
ウェザーニュース
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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