千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(当時10)が虐待死したとされる事件で、傷害致死罪などに問われている父親の勇一郎被告(42)の裁判員裁判は26日、千葉地裁で心愛さんの母親(33)の証人尋問があった。母親は、勇一郎被告が心愛さんを繰り返し床に打ち付けたり、玄関で屈伸をさせ続けたりしたという虐待行為の詳細を証言した。
母親は虐待行為を手助けしたとして傷害幇助(ほうじょ)罪で懲役2年6カ月保護観察付き執行猶予5年の有罪判決が確定している。証人尋問はマイクとモニターで別室の母親をつないで行われ、心愛さんが死亡する前日までが審理された。
母親は、虐待行為がエスカレートしたとされる昨年1月2日ごろには「(心愛は)呼吸がしづらそうに『胸が苦しい』と言っていた」と証言。心愛さんはこのころ胸の骨を折っていたとされる。母親は直接見ていないが「勇一郎が暴力を振るったのだと思った」と話した。翌日に風呂に入れた際には、心愛さんは湯船で意識がもうろうとし、沈んでいきそうになったという。
この直前の1月1日、母親は被…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル