千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(当時10)が虐待死したとされる事件で、傷害致死などの罪に問われた父親の勇一郎被告(42)の裁判員裁判は25日、千葉地裁で証人尋問などがあった。被告の携帯電話やパソコンから見つかったという動画が公開され、「苦しいよ。死んじゃいそうだよ」「許せよ。家族に入れろ」と叫ぶ心愛さんの声が法廷に流れた。
「助けてママ、助けて。お願いママ」。2018年7月30日午前5時40分から撮影された27分31秒の動画には、心愛さんが被告から命じられた屈伸を繰り返し、泣いて助けを求める様子が映っていた。
心愛さんは「すみません」と荒い息で何度も言う。被告は「屈伸やれよ」と言いつけ、直後に「パシッ」という音が2回続いた。この後、「お願い、トイレ行かせて」と懇願も。直後に撮影された写真には、汚物を手に持つ心愛さんの姿があった。検察側は被告がカメラ付き携帯電話で撮影した、と説明した。
8月27日午前0時半ごろの動…
980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル