12日午後6時5分ごろ、茨城県鹿嶋市武井釜の海岸で「20代の性別不明の2人が海に流された」と、近くの民泊経営者の男性から119番通報があった。茨城県警や消防、鹿島海上保安署が捜索していたところ、13日午前5時50分ごろ、波打ち際で心肺停止状態の女性が発見された。
海保によると、遺体は都内に住むベトナム国籍の大学生とみられる女性(23)。強い離岸流が発生する「ヘッドランド」近くで仰向けに倒れていた女性を、釣りに来た男性が見つけた。女性と一緒に流された同国籍の会社員とみられる男性(25)はまだ見つかっていない。
署によると、2人はベトナム国籍の男女計7人で海水浴に来ていた。女性が高波にさらわれたことに気づいた男性が救助に向かったが、2人とも沖に流されたという。消防によると、事故当時、波の高さは3メートルほどだったという。
現場は、近くにヘッドランドと呼ばれる人工岬がある場所。ヘッドランド周辺は、通常は岸に向かう「向岸流」が砂浜にぶつかり、海岸に沿う形で波が分散されるところ、ヘッドランドがあることで海水の流れが分散せず集中し、強い離岸流が発生しやすい。署や消防は、事故当時、離岸流が発生していたとみている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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