新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなったコメディアンの志村けんさんは、酒好きでも知られていた。夜の街でも気さくに振る舞い、多くの人に愛されていた。
いきつけだった六本木のクラブに勤めていた女性によると、志村さんはよく上島竜兵さんなど後輩タレントを連れて店を訪れ、芋焼酎のロックや日本酒を飲んでいた。店を出た後に女性スタッフを食事に連れていき、午前3時ごろに帰宅することも多かったという。
クラブでは真面目な話をするよりも、冗談やものまねで接客についた女性たちを笑わせていた。それでも、女性が仕事についての悩みを漏らすと、「何もやりたいことがないなら、まずは目の前のことを頑張ればいい」と相談にのってくれたという。テーブルについたマジシャンの若者に「マジックをうまく披露することは誰でもできる。でも(マジシャンの)マギー司郎さんみたいに、失敗する姿を見せて笑わせられる人もすごいんだ」とアドバイスすることもあった。
志村さんの主演舞台「志村魂」を見にいったときも、忙しいのに気軽に対応してくれるなど、気さくな姿が印象に残っているという。志村さんが亡くなったことに、女性は「とても純粋で優しく、楽しい人でした。突然のことで、寂しいです」と話した。(井上裕一)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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