志村けんさん死去で広がる「中国ヘイト」殺害を呼びかける悪質ツイートも(BuzzFeed Japan)

新型コロナウイルスに感染し、3月29日に肺炎で亡くなったコメディアンの志村けんさん(70)。突然の訃報を受け、ネット上では「中国人に殺された」「許せない」などというヘイトスピーチも広がっている。政権批判に結びつけるものも拡散しているが、「人の死を利用しないで」と呼びかける声もある通り、刺激的なツイートを見かけても安易に拡散せず、まず一呼吸置いて検証することが大切だ。【BuzzFeed Japan / 籏智 広太】(*この記事にはヘイトスピーチの文言が直接含まれます。閲覧にご注意ください)

3月30日朝に伝えられた、国民的スターの訃報。

Twitter上にはその死を悼む声だけではなく、中国へのバッシングも一部で巻き起こった。「中国が悪い」「ふざけんなよ中国」などという声が相次いであがったのだ。

なかには、「中国人に殺された志村けん」「志村けんを殺害したのは中国人」などと、憎悪を煽る悪質なツイートも存在するほか、殺害や排除を呼びかける声もある。

こうした状況に加え、日本政府の対応を批判する声も合わせて拡散。「安倍首相が殺したようなもん」とするコメントも広がっている。

一方で、双方のツイートに対し「人の死を利用しないで」「そういうことを言っている場合ではない」と呼びかける人も少なくない。

また、中国版Twitter「微博」(ウェイボー)で、志村さんを追悼する声が多く寄せられていることを広げる動きもある。

「人が悪いわけでなくウイルスが悪い」

新型コロナウイルスをめぐっては、中国人に対する差別が感染当初から問題視されていた。

横浜中華街の複数の飲食店に、以下のような内容を記した差出人不明の封筒が届いていたこともわかっている。

《「中国人はゴミだ!細菌だ!悪魔だ!迷惑だ!早く日本から出ていけ!!」》

中国人の排除を呼びかけたり、憎悪を煽ったりする言動はヘイトスピーチに当たる。そして、日本だけでなく世界各地で、中国人のみならず、日本人を含むアジア系への差別が広がっている。

日本の厚生労働省も「人が悪いわけでなくウイルスが悪い」と会見で呼びかけている。

特定の地域に住む人々や特定の人種・民族を攻撃したり、特定の人たちに対する敵対心をあおったりするような行為は、許されない。改めて、そういう認識を持つことが大切だ。

【関連記事】


Source : 国内 – Yahoo!ニュース

Japonologie:
Leave a Comment