大分県別府市の別府翔青高校の校門そばに、ブロンズ像が立っている。1989年2月、兵庫県での受験の帰りに高速艇事故で亡くなった首藤久美子さん(当時17)をしのぶ「乙女の像」だ。校内でもその由来は忘れかけられていたが、昨年着任した教師らの尽力で、31日に両親を招いて追悼式典が開かれることとなった。
久美子さんは病院で働く父の姿を見て育ち、看護師を志していた。3年生の時に大分市であった看護体験にも、一生懸命に取り組む姿があった。夢の実現のため、兵庫県の看護専門学校を受験。事故は89年2月2日、その帰路で起きた。寒風吹きすさぶ淡路島の津名港防波堤に、久美子さんが乗る高速艇が衝突した。
亡くなった久美子さんは合格し…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル