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東京都では5日、新たに263人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。9日連続の200人超えです。感染拡大が収まらないなか、政府の対策分科会の尾身会長が緊急の会見を開きました。
“新型コロナ“対策分科会・尾身会長:「特に高齢者の方に感染した場合には、重症化するので、ぜひ注意して、帰省はなるべく、できれば控えていただきたい」
尾身会長は7日にも予定されている分科会を待たずに、メッセージを国民に発信するよう政府に提言しました。
西村康済再生担当大臣:「このような形で提言されたので、国民の皆さんもそれぞれご判断で。一律に『帰省をやめて、控えて』ということではない。感染リスク、重症化リスクがあるので、十分、注意して対応していただきたい」 こうしたなか、愛知県は次なる一手を打ち出しました。愛知県では先月中旬から感染者が急増。先月31日には、過去最多の193人に達していました。そして、5日は147人で、9日連続の100人超えです。
愛知県・大村知事:「愛知県のこの厳しい状況にかんがみ、新型コロナウイルス感染症につきまして、愛知県独自の『緊急事態宣言』を発出させていただきたい」
緊急事態宣言の期間は、6日~24日までで、5~6人以上の会食や宴会など、不要不急の行動の自粛、県をまたぐ不要不急の移動自粛を要請します。これに先立ち愛知県は、5日~24日まで、名古屋市の繁華街の飲食店などに対し、感染防止対策のガイドラインを守っていない店には休業を、守っている店には午後8時までの時短営業を要請。対象となるのは、錦地区と栄地区の一部にある酒類を提供する飲食店と接待を伴う飲食店、カラオケ店です。県は要請に応じた事業者には、一日1万円、最大20万円の協力金を支給するとしています。居酒屋チェーン『世界の山ちゃん』錦三大津店では、時短営業による売り上げの減少をカバーするため、初めてランチ営業に踏み切りました。
『世界の山ちゃん』錦三大津店・佐藤藤啓介店長:「今は1人でも来ていただいて、続けていくことに意味があると思う。しっかりとコロナ感染防止に協力して、20日後に街全体が活気ある営業が出来たらなと思っている」
ただ、他の店舗では集客が見込めず、臨時休業にするところもあるといいます。 感染拡大が続く愛知県では、PCR検査を受けたくても受けられないという声が上がっています。
2歳の息子に発熱の症状がある母親:「『検査してもらえないよ』と先生から言われて。呼吸音がゼーゼーいってる。サチュレーション(酸素飽和度)が 94%で『ギリギリだね』と言われた。(保健所には)『肺炎とかになって重症化したら、もしかしたら検査してもらえるかもしれない』と言われた」
PCR検査のネックとなっているのが、検体の採取です。名古屋市の検査能力は、一日400件以上あります。ただ、検体の採取ができるのは、15の病院とドライブスルー検査所に限られ、一日200件程度にとどまっています。名古屋市は今後、保健所や各地の診療所でも、検体の採取ができるようにして、さらに検査能力も増強。どちらも一日約870件に増やす方針ですが、時期は未定です。
愛知県医師会・柵木充明会長:「現在の体制では残念ながら、患者の診断に検査が足りているかというと、なかなか追いついていないのが現状。新型コロナの診断はPCR検査だけではない。ここ最近になって色々な方法が開発されてきた。抗原検査やランプ法といったウイルスの検出方法。唾液も対象になるということので、一般の開業医や、かかりつけ医のところでも検査が可能になる」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース