絶対に、負けるわけにはいかない。
ゴングとともに、激しい打ち合いになったが、下がらない。
昨年5月下旬、岩手県高校総体ボクシング競技女子最軽量のピン級決勝。
お父さんと同じ高校チャンピオンになる――。
岩手県立釜石高校3年の菊池麗(あきら)さん(18)にとって、この日がその夢への第一歩だった。
「サイドを使え」「自分から行け」。佐々木彰コーチ(50)の指示が飛ぶ。持ち味の右ストレートが、次々と決まる。レフェリーが、その手を高々と挙げた。全国大会への道がつながった。
佐々木さんがコーチになって、1年が経とうとしていた。
葬儀の席で 「麗をお願いします」
麗さんの父、拓さんは、地元…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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