性暴力根絶目指す教育、教委の取り組みに濃淡 朝日新聞社アンケート

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塩入彩 島崎周 杉原里美 武田啓亮

性教育を問う 朝日新聞アンケート(上)

 性暴力根絶を目指して文部科学省が推進する「生命(いのち)の安全教育」が、今年度から全国の学校で実施されている。学校現場で、性はどのように教えられているのか――。朝日新聞は都道府県と政令指定都市の計67教育委員会にアンケートを行い、生命の安全教育や、学校現場での性に関する指導について聞いた。2回にわたって掲載する。(塩入彩、島崎周、杉原里美、武田啓亮)

 生命の安全教育は、性犯罪の厳罰化などを盛り込んだ刑法改正などを受け、政府が2020年6月に発表した「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」を踏まえて文科省などが開発した。「(子どもたちが)性暴力の加害者、被害者、傍観者にならないようにする」ことを目標に掲げる。「生命を大切にする考えや、自分や相手、一人一人を尊重する態度などを、発達段階に応じて身に付ける」ことを目指す。

 文科省と内閣府が手引や発達段階別の教材を作り、21年度から一部の学校で先行してモデル事業を実施してきた。

 各教委の取り組みにはばらつきが目立つ。

記事後半では、67教委へのアンケート結果を、回答の一覧表付きで詳報しています。

■研修実施予定は半数程度、識…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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