性的指向などを暴露する「アウティング」、約4人に1人がされた経験 大学教授「まだ小見積もりな可能性ある」(ABEMA TIMES)

 個人の性的指向や、性自認を本人の許可なく暴露する行為「アウティング」。そのアウティングを巡り28日、驚きの調査結果が発表された。 【映像】アウティング被害「25%は小さい見積もりの可能性」  宝塚大学の日高庸晴教授が、昨年の9月から12月にLGBTQの当事者約1万人を対象に行った調査によると、全体の25%、約4人に1人が「アウティングをされた経験がある」と回答したという。  この結果について、調査を行った日高教授はこう受け止める。

 「全体で25%のアウティング被害経験というのは、これだけの1万人規模の調査で明らかになったのが初めてだが、まだまだ小見積もりだという可能性はあると思う。実際に自分がそういう風に言われているということが耳に入らないと、この項目の回答につながらない。実際にはご自身が知らないところでも言われてしまっている可能性がある」  そのうえで現在、LGBTQの当事者に対し「まだまだ十分な理解がされていないのでは」とも話す。  「5年前と比較すれば、このLGBTをとりまく環境はずいぶん変化してきたと思うが、まだまだ誤解や偏見差別があるのが事実。当事者にとってみればアウティング、ばらされる行為がものすごい恐怖につながるという理解が、まだ全然伝わっていない状況だと思う」

 過去には5年前、一橋大学で当時法科大学院に通っていた男子学生が、自身が同性愛者であることを同級生に暴露。アウティングをされたのちに校舎から転落死するという痛ましい事件もあった。  すでに、一部の地方自治体などで“アウティング禁止”を盛り込んだ条例が施行されるなど、性的マイノリティーへの差別をなくすための動きが加速する中、インターネット上では「勇気を持って、あるいは仕方なく打ち明けたのに、勝手に他人に言われたらたまったもんじゃないよね」「アウティングは何が何でも禁止とか何なのって思う。人間関係にマニュアル作られても迷惑って感じですよ」「個人を尊重する人でありたいし、そういう環境をつくりたい」など、様々な声があがっている。
(ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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