恋人になる気があるように装い、出会い系サイトで知り合った50~70代の男性17人から現金計約1億9500万円をだまし取ったとして、大阪府警は男女2人を詐欺容疑で逮捕・送検し、捜査を終えたと6日発表した。女は容疑をおおむね認め、男は黙秘しているという。
2人は大阪府八尾市本町7丁目の無職吉田清一(51)と、同府寝屋川市寿町の看護師西村恵梨奈(28)の両容疑者=いずれも詐欺罪で公判中。刑事特別捜査隊によると2人は共謀し、60代男性から2021年3~6月に約5700万円を詐取した疑いなどがある。1年2カ月間で2億円近い被害を裏付けた。
2人はサイトに「60代の恋人を探している」などと投稿。西村容疑者が男性と食事をするなどし、「奨学金を返すためにお金が必要」「私が返せなければ、弟が奨学金を借りられない」と伝え、現金を受け取っていた。西村容疑者は過去に奨学金を得ていたが、受け取ったとみられる現金を返済に充てた形跡は確認されなかったという。
同隊によると、吉田容疑者が経営していた会社の求人に西村容疑者が応募し、16年ごろに2人は知り合ったとみられる。西村容疑者は「株取引で損失を出し、金を返す方法として吉田容疑者に詐欺を指南された。金はすべて渡していた」と供述しているという。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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