山あいに潜む、息をのむほどに透き通ったブルー。西日本最高峰が見下ろす清流スポットは、刻一刻とその色彩を変える。
高知県いの町の山あい。滝の音に導かれるように、90段ほどの急階段を下りると、鮮烈な青色が目に飛び込んできた。「仁淀ブルー」の代表的スポット「にこ淵(ぶち)」だ。太陽の光が差し込む角度や強さによって、水面の色彩は群青やエメラルドグリーンなど微妙に変わる。幻想的な光景に目を奪われた。
にこ淵は、石鎚山に端を発し、太平洋に注ぐ仁淀川の支流に位置する。仁淀川は国土交通省が公表する「水質が最も良好な河川」にたびたび選ばれる清流だ。水系の上流域では、流れの緩やかな各所で水面が仁淀ブルーと呼ばれる独特の青さを見せる。仁淀ブルー観光協議会によると、太陽光のうち赤色など波長の長い光が透明度の高い水に吸収され、波長の短い青色の光が残るのが理由の一つだという。
拡大する水中に差し込む光で鮮やかな青色になったにこ淵=2021年1月18日午後、高知県いの町、柴田悠貴撮影
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にこ淵には大蛇伝説が残る。水…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル