息子が割ったグラス、怒らなかった父 「ゴジラ」にも生かされた機転

 札幌を拠点に「レタッチャー」として活動している大谷キミトさん。

 レタッチ(retouch)とは、「加筆」や「修正」を指す英語だ。

 写真などの画像データを目的にあわせて加工したり、修整したり。

 専用ソフトで細部を加工するだけでなく、全体の構成から手がけることもある。

 最近では映画「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」のポスターやカタログに使われるキービジュアルを担当。

 全世界興行収入が100億円を突破した話題作とあって、新たな仕事の依頼も続々と寄せられるようになった。

 そんな大谷さんが自宅で作業していた今年7月。

 帰宅した小学4年生の息子が、いつものように牛乳を飲もうと冷蔵庫を開けた。

 「ガチャーン」という音がして振り返ると、グラスが細かな破片になって床に散らばっていた。

 牛乳を注ごうとして手が滑ったらしい。幸いにもケガはないようだ。

 粉々になった破片を見て、こう思った。

 怒ったり注意したりよりも…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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