息子の自死「高校の指導で」、両親が都に再調査求める 学校側は反論

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笠原真 本多由佳

 東京都内の私立高2年の男子生徒が2018年に自死する事案があり、遺族が27日、学校法人が設置した第三者委員会の調査が不十分だとして、都に再調査の要望書を出した。

 学校法人は取材に「調査に不十分な点はないと考えている。都の指導があれば従う」と答えた。都は「法の規定がなく、都主体の調査はできない」としている。

 亡くなったのは高橋勁至(けいし)さん(当時16)。18年11月24日朝、自宅で自死した。担任の暴言などにより精神的に追い詰められた「指導死」の可能性があるとした遺族の要望を受け、学校側は文部科学省の指針に基づいて第三者委を設置。20年3月に報告書をまとめた。

 報告書によると、教師が、腹痛が理由の遅刻で頭ごなしに高橋さんを叱責(しっせき)したり、小テストで不合格者が出ると「裏切り者」と呼んでクラスに連帯責任を科したりした指導を「不適切」としたが、自死との因果関係は認めなかった。

 遺族側は、体調不良でも登校を強要する学校風土を調べず、対象を教諭5人だけとした調査は「不十分」と指摘。学校側代理人と調査委員が別の訴訟で同じ弁護団を組むなど密接な関係にあり公平・中立性に欠ける――などとして都に再調査を求めた。

 高橋さんの両親が27日に記…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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