死者58人、行方不明者5人を出した御嶽(おんたけ)山(長野・岐阜県境、標高3067メートル)の噴火災害から27日で7年。多くの犠牲者が出た「八丁ダルミ」で26日、初めての慰霊登山が行われ、4家族8人が参加した。
八丁ダルミは噴火した火口の東側にあり、活発な噴気孔に近い。付近にシェルターがまだ設置されておらず安全が確認されていないため、今も入山規制が続く。今年は遺族らの要望もあり、地元の長野県王滝村の職員が同行し、約40分の慰霊登山が行われた。
噴火時刻の午前11時52分、7年を翌日に控えた26日、この時間だけ雨がやみ、視界が開けた。
「63人の慰霊ということで来たよ。今年はこれが最後だけど、来年は捜しに来るからね」
野村敏明さん(61)は、いまも行方が分からない息子の亮太さん(当時19)にそう話しかけた。
王滝頂上(2936メートル…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル