患者受け入れ“限界近い”…お盆の帰省どうすれば?(テレビ朝日系(ANN))

All Nippon NewsNetwork(ANN)

東京都が3日に確認した新型コロナウイルスの新たな感染者は258人で、1週間連続で200人を超えました。土・日は休みの医療機関もあるため、これまで月曜は感染者が少なくなる傾向でしたが、月曜日で200人を超えるのは初めてです。感染者の拡大は地方でも目立っています。北海道では、新たに23人の感染が確認されました。一日の感染者が20人を上回るのは、5月6日以来です。埼玉県所沢市の『所沢第一病院』では、3日までに職員や入院患者ら25人が感染。“クラスター”と認定されました。 感染者が増え続けるなか、医療の現場で危機感が高まっています。沖縄県の病床の利用率は146.6%になりました。病床の数は病院の他に、ホテルなどの宿泊施設も加えたものとなっています。100%を超えるということは、患者を収容できない事態に陥っています。沖縄県の浦添市にある『浦添総合病院』では、中等症や重症の患者を中心に、現在10人を受け入れています。救命救急センターだった病棟を『新型コロナ患者専用の病棟』にして対応しています。
 浦添総合病院・福本泰三院長:「中等症から重症の患者さんが急速に増え始めて、これに対する医療提供体制がひっ迫してくるっていうことが由々しいことで、沖縄は離島県なので、隣接した県からのサポートが入りにくい場所なので」 医療体制のひっ迫は、愛知県でも深刻です。愛知県の3日の感染者は125人でした。愛知県では、無症状や軽症者用を受け入れる宿泊施設が少ないのが課題だといいます。自宅で療養している人は2日の時点で998人。東京と比べて600人以上、多くいます。
 愛知県・大村知事:「名古屋市内で初となる軽症者等の宿泊療養施設を開設する。最初は数十人単位くらいから、毎日増えていくということではないかと思っている。順次、増やしていきたい」
約800の客室がある名古屋駅近くのビジネスホテルを借り上げて、7日に運用を開始するといいます。
 新型コロナ患者受け入れ病院院長:「皆さんが自宅にいてくれればいいが、なかなかそうもいかなくて。買い物や食べに出るとか、コンビニに買い物に行く方も出るかもしれない、そういうときに感染がより広がらなければいいと考えている」 地方の医師から切実な声が上がるなか、懸念されるのはお盆休みの帰省です。西村経済再生担当大臣は2日、帰省について「慎重に考えないといけない」との見解を示しました。
 菅官房長官:「西村大臣は『一律に控えてください』と言っているわけではない。『とにかく気を付けて』ということだったと思う。お盆の帰省を制限するとか、しないとか方向性を申し上げたものではなく、高齢者に感染が広がる可能性もあるので、お盆の帰省に関する注意事項について、専門家の意見を伺う旨を申し上げた」
新型コロナ対策の分科会は7日にも開かれる予定です。しかし、早ければ、今週末からお盆休みとなる企業もあり、さらに、現在『GoToトラベル』の真っ最中です。
 大阪府・吉村知事:「静かに親族と会って盆を過ごすというのは、行政が自粛してくださいと言うものじゃない。そこまで自粛というようなら『GoToキャンペーン』をやめるべきじゃないか」 こうしたなか、東京都では、3日から今月いっぱいまで、酒を提供する飲食店などに、午後10時までの時短営業を要請しています。豊島区池袋・東武百貨店の屋上にあるビアガーデンは2カ月遅れでオープン。ビールジョッキを使い捨てのものに変え、客席を半分程度に減らし、消毒やマスク着用など、十分に感染防止対策を取っています。このビアガーデンは、閉店時間を1時間早めます。
 東武食品サービス営業推進部・山崎武郎課長:「10時以降もいらっしゃるお客様はいらっしゃるので、その分はロスになるかなと思っている」 文京区茗荷谷の居酒屋『たかの家』も3日から午後11時半の閉店時間を10時に早めました。近くにスポーツセンターがあるため、平日は午後8時過ぎから、センターの利用客が多く訪れるのですが、時短営業で、どう客足に響くか、頭を抱えています。
 『たかの家』茗荷谷店・高本隆弘オーナー:「10時以降の売り上げが、2割近く占めていたということがあるので、正直、時短営業は頭が痛い。3店舗やってるけど、うちにとって協力金の金額(20万円)だと雀の涙というか。今回は1カ月間だけなら我慢して、時短営業の要請を受けようかなと。次はもう、正直受けられないかなと思っている。店も、閉店も視野に入れないといけないかなと、ずっと頭の中をよぎっているので。そんな葛藤のなかで毎日過ごしている」

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

Japonologie:
Leave a Comment