警察庁の露木康浩長官は16日の定例記者会見で、悪質なホストクラブに対する取り締まりを強化する考えを示した。ホストクラブをめぐっては、客の若い女性らが高額な料金を請求され、売春させられるといった問題が指摘され、国会でも議論されている。
露木長官は「利用客が支払いの資金を捻出するため売春をさせられるといった事案が発生している」と指摘。ホストクラブ従業員が女性客を風俗店に紹介して売春をさせたり、売春の客待ちをさせたりした事案を、売春防止法違反や職業安定法違反容疑で摘発しているほか、風俗営業法に基づく店への立ち入り検査なども行っていると説明した。
SNSを通じるなどして緩やかに結びつく犯罪集団「匿名・流動型犯罪グループ」が悪質ホストクラブの背後で不当に利益を得ている可能性もあるとして、「取り締まりを強化していきたい」と述べた。(編集委員・吉田伸八)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル