情報がなだれ打ってくる アルゴリズムに違和感 山田ルイ53世さん

 「ルネッサーンス!」のギャグで知られるお笑いコンビ「髭(ひげ)男爵」の山田ルイ53世さんは、情報番組のコメンテーターも務め、日ごろからニュースに接している。雑誌での連載が「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞するなど、物書きでもある山田さんに、ニュース報道について思うことを聞いた。

内外の暗いニュースにうんざりすることも

 ――先ほど、情報番組の生放送を終えたばかりとか。

 はい。今日の話題はイスラエルガザの紛争、マイナンバーカード保険証、減税、スーダン情勢などでした。事前に取り上げる項目が分かる場合、結構しっかり調べて臨みます。そのうえで、自分の知識は付け焼き刃ですので、あくまで芸人という一職業人の立場で話すよう心がけています。

 ――どんなニュースをどうやって見ていますか。

 移動の時間などを使い、スマホでニュースを見るのが主でしょうか。先日、ガザをめぐる情勢について、国連安保理は法的拘束力のある即時停戦を決議できませんでした。「人道的」という見地でも一致できなかったのは残念でしたね。

 インボイスも気になるところです。私自身、給与明細の書き方も変わって、消費税可視化された。その一点だけでも、改めて「負担感」は増した気がします。そういう戦争や景気、それにコロナ禍など内外の暗いニュースにうんざりする部分はありますよ。

――暗いニュースに疲れませんか。

 うんざりしますが、それには背景があると思います。現代人はスマホやタブレットばかりを見るようになって、検索し過ぎです。昔は辞書を見たり、図書館に行ったりするぐらいでしたが、今は簡単に検索ができ過ぎて、目や耳から入る情報が膨大になって、しんどくなっていると思います。

 うんざりするのは、戦争や犯罪とかの暗いニュースばかりではありません。大谷翔平さんと藤井聡太さんのニュースをやり過ぎている。これを見過ぎているのも、非常にいけません。

 ――というと?

 彼ら本人だけでなく、メディ…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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