東海道新幹線の車内から、10月いっぱいでワゴン販売が姿を消す。ワゴンが来るとついチラッと見てしまう、あの「アイコンタクト」ともお別れ。人々の思い出とともに歴史に幕を閉じる。
この道20年のベテラン販売員(パーサー)の川尻真富果(まどか)さんには忘れられない出来事がいくつもある。
昨年、車内で70歳ほどの男性客に出会った。1人きりなのに弁当もお茶も二つずつ。コーヒーも2杯注文されたとき、隣の席に夫婦の写真があるのに気付いた。
「去年他界した妻です。結婚…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル