東京都狛江市に避難しているウクライナ人女性らが来月、自慢の郷土料理ボルシチを市民に振る舞おうと準備を進めている。受け入れてくれた日本への愛と感謝を込めて――。
「トマトペーストを増やして酸味を出したい」「本場のボルシチはもっと赤い。缶詰じゃなく生のビーツを使ってみては?」
25日夜、狛江市の飲食店「だいこまFAMILIA」で、ドウバシュ・マリアさん(71)と娘のリセンコ・ナタリアさん(42)が試作品を味見し、店側にアドバイスした。マリアさんのレシピをもとに試作した同店代表の中村薫さん(52)は「本物を食べてほしいという強い思いを感じた。こちらも妥協せず応えていきたい」と話した。
マリアさんは3月、ウクライナ中南部ザポリージャから7日間かけて、市内に住むナタリアさんのもとへ避難してきた。再会に安堵(あんど)したナタリアさんだったが、自分が働いている間、見知らぬ土地で寂しそうな母が心配だった。
市に相談すると、ボルシチを…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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