愛媛知事「私は高齢者でない」 ワクチン余れば副知事へ

 愛媛県は17日、新たに9人の新型コロナウイルス感染を確認し、90歳以上の感染者1人が死亡したと発表した。県内の感染確認は計2629人、死者は計67人になった。感染者9人は20~70代で、居住地は松山市今治市が各3人、新居浜市2人、西予市1人。新たな感染事例は4件5人。

 中村時広知事は記者会見で、「減少の兆しが見え始めているが、油断はできない」と指摘。蒸し暑い梅雨に入ったことを受け、屋内の定期的な換気や熱中症対策のこまめな水分補給を呼びかけた。

 一方、コロナ対策に携わる職員へのワクチン接種について、知事は国側が接種方針を示していないとして、独自方針を設ける考えを表明。「必要最低限の者には接種を行わせていただく」と述べ、医療従事者に接種しているワクチンに余りが生じたタイミングで、八矢拓副知事や教育長、公営企業管理者ら幹部6人に接種するとした。接種会場などで業務に携わる職員も、必要なら優先的に接種させるという。

 知事自身は「私はまだ高齢者ではない」として優先的に接種しない考えを示し、「私と副知事2人の計3人のうち1人が打っておけば、万が一でも指揮系統は回ると思う」と述べた。(亀岡龍太)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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