都心の住宅街から自然豊かな東京都青梅市に引っ越して2年半、作家の岩下尚史さんは愛犬の綱切丸との日々をインスタグラムに投稿しています。にぎやかな都会を離れたからこそ見つかった楽しみだそうです。
臆病なので、番犬ほしかった
――綱切丸との出会いは。
引っ越しが一つのきっかけ。ウチは山が近いから夜になると真っ暗で、多摩川の流れる音しか聞こえない。そこに鹿の鳴き声やキツネ、タヌキの気配を感じる。私は臆病なので、番犬がほしかったんです。
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綱切丸は広島県の山奥で保護された子犬でした。私と出会う前に、何度か都内の方に引き取られたそうですが、よくほえるから住宅街には合わなかったと聞きました。その点、私はほえる犬の方が良かったので合ってたんですね。
――番犬ですか。
そう。綱切丸が急にほえ始めると、30秒後ぐらいに宅配便の車が見えてくる。そのたびに「えらいねぇ、若旦那」って私は褒めるんです。そんなこと郊外じゃないと出来ないでしょ? 私が都心に仕事に行くときは近所でお世話になっている人に預けるんですが、その時に一度、野生のイノシシが出てきて、ウチの綱切丸が牙を見せてうなって、撃退したんですよ。
――名前は、なぜ綱切丸に?
ウチの遠い先祖が近江の佐々木…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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