【動画】愛知の人々は本が好き?全国有数の貸出冊数、工夫続ける安城市図書情報館=前川浩之撮影
愛知県に全国有数の貸出冊数を誇る図書館が乱立している。同規模の人口の自治体で比べると、市民1人あたりの貸出冊数が多いという。読書の秋を前に、「知を愛する」とされる愛知の図書館を訪ねた。
JR東海道線安城駅から徒歩5分。ホールやカフェを併設する複合施設「アンフォーレ」の中核が安城市図書情報館だ。
日本図書館協会の統計によると、全国の人口15万~20万人の市立図書館について、年間の貸出冊数を人口で割ると、人口19万人の安城市の1人あたりの貸出冊数は10・34冊(2021年度実績)で全国2位。1位は人口19万人の東京都三鷹市(10・54冊)に譲ったが、18~20年度は安城市が3年連続全国トップだった。
利用者を増やすため、「滞在型」「課題解決型」の図書館にし、そのついでに本を借りてもらうことをねらっている。安城市が雇用する計78人の図書館職員のうち、約50人が図書館司書の資格を持つ。機械によるセルフ貸し出しを基本とし、貸し出し業務に必要なカウンターの職員を減らし、調べものを手伝う司書の職員にあてている。
安城市図書情報館がこれまで調べた例では「おにぎりの形が三角形と俵型の境界線はどこか知りたい」などがあり、国立国会図書館が公開しているレファレンス協同データベースに掲載された。司書の足立結さん(25)は「スマホでの検索も便利だが、図書館ではより正確な情報を集められることも知ってほしい」と話す。
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自治体図書館では珍しいとい…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル