愛知県が2025年度に開校を予定している県立中高一貫校第1次導入校について、県は23日、入試日程を発表した。
明和(名古屋市東区)、半田、刈谷の普通コースと津島の国際探究コースは、各校の定員が80人。適性検査と面接の2段階で選抜する。適性検査は25年1月11日、面接は18日に実施。適性検査の合格者は160人程度で、最終合格者は面接の結果とあわせ総合的に判断する。最終の合格発表は1月23日か24日。
明和の音楽コースは定員20人。2段階選抜はしない。実技、面接を25年1月11日と18日、適性検査を11日に実施する。合格発表は1月23日か24日。
県教育委員会はすでに、第1次導入校の適性検査について、小学校の学習指導要領の範囲から出題し、複数の教科を組み合わせた内容とすることや全問選択式で実施することなどを公表。英語は出題しない。面接は、志願理由書の内容を踏まえ、受験者の体験をもとにやり取りしながら資質を見いだす「リフレクション(振り返り)型」で実施することが決まっている。
県教委は今月下旬から順に保護者説明会を開き、各校の教育理念などについても説明していく予定だ。
第2次導入校も順次開校めざす
県内で始まる公立中高一貫教育は「探究学習重視型」「地域の教育ニーズ対応型」「高度ものづくり型」の三つに分類される。
このうち第1次導入校の4校は、いずれも「探究学習重視型」。
第2次導入校は、「探究学習重視型」の豊田西、時習館、西尾、「地域の教育ニーズ対応型」の日進、美和、衣台、「高度ものづくり型」の愛知総合工科の計7校。衣台は25、26年度をめどに、そのほかの6校は26年4月の開校をめざす。(三宅梨紗子、浦島千佳)
全日制・定時制・通信制の間を転籍可能に
愛知県が2025年4月以降に新たに設置する昼間定時制・通信制高校と、夜間中学についても、県は23日、概要を発表した。
佐屋(愛西市)、武豊、豊野(豊田市)、御津あおば(豊川市)の4校に設置する昼間定時制・通信制高校は、既存の全日制を単位制に改編する。生徒の希望に応じて定時制、通信制を含む3課程間で転籍することを可能とする。在籍課程以外の課程の科目を履修し、単位を取得することもできる。
豊橋工科、豊田西、小牧、一宮に設置する夜間中学は、義務教育を修了していない人や外国籍の人に加え、学齢期の不登校生徒が在籍する中学校に籍を置いたまま通うことを可能とする。各校1学年1学級で、10人程度を想定している。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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